給与計算代行ナビTOP > おすすめ情報 > セミナーレポート > メンタルヘルス対策セミナー


近年問題が顕著化している「メンタルヘルス問題」。本セミナーでは、メンタル問題の現状やメンタル問題が起こった後の実務的な対応ポイント、法的な観点からの対応ポイントについてお話しています。今回はメンタル問題の背景から休職復職のポイントなど、セミナーでお話ししている内容の一部をご紹介します。
ここ数年うつ病の患者数は増加していると言われ、メンタル面の問題による労災請求の件数も急激に上昇しています。この問題の背景には、大きく分けて二つの要因があります。一つは「仕事の負荷の上昇」です。90年代以降IT化、バブル崩壊以降の人員の見直しなどにより、業務の質・量が高度化・増加しています。これらは特に管理職以上のメンタル問題に大きな影響を与えています。もう一つの要因は「個人のメンタルの脆弱化」です。これらは若手社員によくみられる傾向です。若手社員がメンタルの問題に陥る場合、特に学生時代に負荷をかけられた経験が少ない若者が、社会に出て急に高くなった負荷に耐えきれずに心を病んでしまうケースがよく見られます。
うつ病はなかなかすぐには治らない病気です。そのため、「あせらない」「調子が戻るまでゆっくり待つ」と気持ちにゆとりを持つことが重要です。また、治療に関しては「休養」「薬物療法」「精神療法・カウンセリング」が基本的な三本柱とされていますが、発症の要因や症状は人それぞれ異なるため、個々に合わせた対応が必要です。勤務を継続しながら治療をしていく場合、企業でサポートできることとしては、環境の調整が挙げられます。具体的には業務負担の軽減、業務内容の変更などです。
人事担当者がメンタル問題で最も悩むのは休職者が復職を希望した際の判断でしょう。この判断を誤ると職場でトラブルを起こしてしまったり、休職を繰り返すようになってしまうなど問題がさらに大きくなってしまう可能性があるので、注意が必要です。
職場復帰が可能な条件としては、次の3点が挙げられます。
スムーズな職場復帰のためには前述の1、2が主治医により確認されていることが必要ですが、日常生活は問題ないが、就業できるかはやってみなければ分からないというのが主治医の本音です。そのため、主治医の診断書を見て鵜呑みにするのは危険だと言えます。職場復帰により問題を悪化させないためにも、直接主治医とコミュニケーションをとり、本人とじかに面談をするなど状況把握をした上で、慎重に判断をする必要があります。
休・復職は本人の生活に関わる問題でもあるため、トラブルに結びつきやすい問題です。このようなトラブルを回避するには、休職前にあらかじめ復職条件を提示し、本人の理解を得ることが必要です。